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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年7月14日(火)

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知事記者会見

2020年7月14日(火)


知事発表:吉田町の工事火災による消防職員等の殉職 令和2年7月豪雨による被害 新型コロナウイルス感染症(県民へのメッセージ、今後を見据えた医療提供体制整備)
知事発表:2019年ノーベル化学賞受賞者吉野彰氏への県民栄誉賞贈呈 中央日本四県による経済交流圏の創出〜バイ・山の洲〜 「通販サイト(EC)」を活用した県産品の販路拡大支援 東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けた「新たな出発」
記者質問:中央日本四県による経済交流圏の創出〜バイ・山の洲〜
幹事社質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線

知事発表:吉田町の工事火災による消防職員等の殉職 令和2年7月豪雨による被害 新型コロナウイルス感染症(県民へのメッセージ、今後を見据えた医療提供体制整備)

(知事)

今日のお花は、トルコキキョウですね。それから紫色の実はエリンジューム、ピンクはカーネーション。それから、葉はドラセナであります。

【吉田町の工事火災による消防職員等の殉職】

さて、まずですね、吉田町の工場が焼けました折に、消防職員の方が殉職されました。去る7月5日に発生いたしました吉田町の工場火災におきましては、三名の消防隊員と1名の警察官の尊い命が失われました。これまで地域の安全を守ってこられました優秀な職員でありまして、その職員を失ったことは誠に残念の極みであります。県民を代表いたしまして、謹んで哀悼の意を表するものであります。こうした痛ましい事故が二度と発生しないように、原因の究明と対策が講じられることを念じております。

【令和2年7月豪雨による被害】

続きまして、令和2年7月豪雨による被害についてでございますけれども、7月に入り、熊本県を中心に九州地方、また本県を含む中部地方など、全国各地で記録的な豪雨で、河川の氾濫や土砂崩れ等大規模な災害が発生いたしました。今回の災害では、熊本県をはじめ、九州各地で多くの方々が亡くなられておりまして、本県におきましても、配電の工事をされてるときに倒木に当たって、命を失われた方もいらっしゃいます。大きな人的、物的被害が発生しているのはご承知のとおりであります。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げるものであります。

【新型コロナウイルス感染症(県民へのメッセージ、今後を見据えた医療提供体制整備)】

さて、新型コロナウイルス感染症に関わるものでございますけれども、本県の新型コロナウイルス感染症の状況は、ご案内のように、散発的な陽性者の確認がございますけれども、積極的疫学調査、PCR検査等によりまして感染拡大を押さえ込んでいる状況にございます。政府は、先週7月10日から、社会経済の活動レベルを予定通り引き上げ、それに伴い、本県でも大規模なスポーツイベントなどが開催されると見込まれますけれども、県民の皆様におかれましては、油断なさることなく、新しい生活様式を徹底するなど、感染防止のための自衛措置をお願い申し上げたく存じます。一方、東京都では、昨日まで200人を超える感染者が確認されております。首都圏では感染が拡大しているということで、この点は大変な危惧を持って見守っているところでございます。感染拡大地域を訪問される場合、東京都、都市部、繁華街、具体的には新宿地域並びに池袋、この新宿・池袋地域などの繁華街の接待を伴う飲食店あるいは大人数での会食など、クラスターや感染者が発生している場所には、できる限り立ち寄らないということを強くお願いを申し上げたく存じます。出張等で訪問される場合があるかもしれませんが、事前に綿密に行動計画を立てていただきまして、全体の滞在時間の短縮あるいは電車の混雑時間を避ける等々、細かなことでございますけれども、常に感染防止を念頭に置いた徹底した行動を、安全な行動をお願い申し上げます。今後夏休み、お盆を迎えます。大学生や都会で働く方々など、本県出身の皆様の帰省などが予想されます。これはそうですね。かつて危なかったところです。安全なところがこのブルーであるところですね。東京都の繁華街の接待を伴う飲食店や、多人数の会食場所など突発的にクラスターが発生している場所があり、事前に情報収集を行い、自衛措置を徹底してください。注意マーク2つでございます。ありがとうございました。今後新型コロナウイルス感染症拡大防止の三原則ということで、新型コロナウイルスを自分自身が持たず、持たせず、誰かにうつされることがないようにですね、持ち込ませないように、お盆の時期を迎え、県を跨ぐ人の移動が多くなりますので、コロナウイルスを持たず、自分自身が持たず、またご家族等身近な方に持たせず、また持ち込ませず、県外へ帰省する方、本県を来訪される方を、「持たず、持たせず、持ち込まず」ということで心掛けて欲しいことがございます。それはですね123ありますけれども、行かない。つまり、感染者が発生しているような場所、新宿、池袋などですね、あるいは東京全体でございますけれども、繁華街、大都会には行かない、行かせない。それから感染者が発生している場所、訪れている人には、会わない、会わせないと。今ですよ、今ちょっと我慢していただくと、やむを得ず会う場合には、必ず2メートルの距離を開ける、もしくはマスクを着用し、なるべく15分以内に切り上げるということであります。3番目、健康観察、体温と症状の有無があるかどうか。行動歴、人の密集場所の利用したか、体調不良がある方と接触したかどうか、記録を毎日していただきたいということで、健康観察で熱や症状が出た方はその日から10日間経過し、かつ、症状が軽くなった後、3日間が経過するまでは移動を延期しましょうということでございます。こちら配ってございますので、ぜひそれを熟読して、お守りいただきたいと存じます。ありがとうございました。また観光シーズンにもなりますので、本県を訪れる県内のお客様を含めたすべての方が、すでに感染しているかもしれないという認識をお持ちいただきまして、マスク着用、消毒の徹底、人と人との距離の確保など、新しい生活様式の徹底と理解の促進をお願いします。2メートルのソーシャルディスタンスですね。マスクですね。家に帰ったら手を洗う。公共交通機関は混んでいる時間を避けると。娯楽、スポーツは、なるべく少人数で。大皿は小皿に分ける。多人数の会食を避けましょう。テレワーク、ローテーションをしながら仕事をしましょう。ありがとうございました。

それでは、次でありますが、今後を見据えた新型コロナウィルス感染症の医療提供体制の整備についてでありますけれども、このほど国は都道府県に対しまして、日本国内での感染者発生状況やこれまでの取組や経験を踏まえた新たな流行シナリオに基づき、ピーク時の入院患者数等を試算なさいまして、感染第2波に備えた病床確保計画を策定なさいまして、体制を整備するように要請しました。今日は後藤さんがお越しになってるのでもうすでにお尋ねをされてるかと存じますが、これからですか。はい、わかりました。後ほど担当者の方からご説明させていただきますけれども、本県の試算では、受け入れ病床の確保計画として、感染拡大状況に応じて段階的に確保病床を増やし、最大450床の病床と450人分の宿泊施設を確保してまいります。以上呼びかけでございました。




知事発表:2019年ノーベル化学賞受賞者吉野彰氏への県民栄誉賞贈呈 中央日本四県による経済交流圏の創出〜バイ・山の洲〜 「通販サイト(EC)」を活用した県産品の販路拡大支援 東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けた「新たな出発」

続きまして四つ発表項目を行います。

【2019年ノーベル化学賞受賞者吉野彰氏への県民栄誉賞贈呈】

まず、2019年昨年ノーベル化学賞に輝かれました吉野彰先生への県民栄誉賞贈呈についてであります。昨年12月リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞されました旭化成株式会社名誉フェローの吉野彰先生への県民栄誉賞を贈呈いたしたく存じます。旭化成株式会社富士支社に研究室をお構えになりまして、約10年間にわたり、リチウムイオン電池の高性能化に取り組むなど、本県にゆかりのある吉野先生のノーベル賞受賞は、県民にとって大きな誇りでございます。また、明るい希望と活力を与えていただいたところであります。これまで県民栄誉賞は、バルセロナオリンピックで金メダルを受賞なさいました岩崎恭子さんはじめ、2014年ノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生、あるいは2018年ノーベル生理学賞医学賞を受賞なさいました本庶佑先生など、5人の方々に贈呈しております。スポーツと学問ですね。新型コロナウイルスの感染拡大によりまして、全国に緊急事態宣言が発令されたこともございます。発表がこのタイミングになりました。もともと3月3日にと思ってたんですけれども、できなくなりまして、贈呈式につきましては、暑さも和らぐ頃、学問の秋を迎える、秋口、9月4日金曜日に県庁で行うということで、段取りが整いました。先生の県民栄誉賞により、その栄誉を称え、また県民とともに、お祝いを申し上げたく存じます。

【日本中央四県による経済交流圏の創出〜バイ・山の洲(くに)〜】

二つ目の発表項目でありますが、「バイ・山の洲(くに)」の取り組みを開始いたします。新潟、長野、山梨、静岡、龍が登っていくような、昇龍道みたいな感じ。ふじっぴー君が、握手をしておりますが、「バイ・山の洲(くに)」ということでございますが、地域経済の活性化には、個人消費を喚起して、経済循環を拡大していくことが最も重要です。フジノミクスですね。消費を拡大して、人々がこういうものを買えてよかった、こういうものをいただけてよかったということで幸福感を増幅すると、これがフジノミクスの総合的な経済対策の中で、行っているものでございます。これがだんだん拡大しつつございまして、現在県民の共助の活動といたしまして、財とサービスの消費を呼びかける「バイ・シズオカ」がございますが、これが山梨県との連携ができまして、「バイ・ふじのくに」に広がりました。この取組を中央日本4県サミットで連携する、長野県、新潟県まで拡大し、「バイ・山の洲(くに)」として一つの域内経済交流圏の創出を目指すものであります。ちなみにこの中央4県のサミットというのは、確か平成26年に始まったのではないかと思います。ちょうど山の日が制定されまして、長野県さんのご提唱で、新潟、長野、山梨、静岡で4県サミットするということで、言ってみれば、フォッサマグナ山岳連合とも言っておりますが、糸魚川静岡構造線ということがございますけれども、そこでやってきたことがですね、今度、「バイ・山の洲(くに)」になったということでございます。それで8月4日火曜日に、長野県内で、私、それから長崎幸太郎知事さん、それから阿部知事さん、それから新潟県の副知事さんによる意見交換を行うことになりました。各県の地域経済の状況、観光地の感染防止策等を確認しながら、4県の県民の皆様に相互の地場産品の購入、また施設を利用していただくために、いろんな取組をしておりますので、ぜひお互いにですね、何ができるか知恵を出し合って、地域経済の活性化に努めていきたいと考えているところであります。現在まだいろいろと構想しているところもございまして、本日はその中から、現時点で決定している取組をこの場でご紹介申し上げます。「バイ・山の洲(くに)」の取組の一環として、まず山梨県、長野県、新潟県との中央日本4県間での観光分野での交流を促進するということで一致いたしました。現在、県では県内観光促進キャンペーン「バイ・シズオカ 〜今こそ!静岡!!元気旅!!!〜」といたしまして様々な取組を行っておりますが、インターネット宿泊予約サイトや県内旅行業店舗における静岡県の皆様を対象として、宿泊料金助成の利用が大変好調でございます。具体的に申し上げますと、4県の皆様が県内の宿泊施設をご利用いただく場合、1人一泊最大5,000円の宿泊料金を助成いたします。申し込みに当たりましては、多くの方々にご利用いただけるよう、インターネット宿泊予約サイト2社を活用いたします。また、現在、本県及び山梨県の皆様を対象としている駿河湾フェリー半額キャンペーンにつきましても、7月22日から長野県、新潟県の皆様にも割引対象を拡大いたします。4県の皆様にはこの機会にぜひキャンペーンをご利用いただきまして、安全安心のおもてなしに取り組む県内の宿泊施設をご利用いただくとともに、県内各地の自然、文化、スポーツ、食などの世界クラスの観光資源も、また施設なども数多く巡っていただき、本県の魅力をぜひお楽しみいただければと存じます。加えまして、県内の農林水産関係の民間体験施設等に来訪される山梨県、長野県、新潟県の皆様を対象に割引プレゼントなどの特典を提供するキャンペーンについて、今後調整をしてまいります。新潟県、山梨県、長野県の感染状況が落ち着いているということで、これができるということでございます。以上、中央日本4県による経済交流の創出についてでありました。ありがとうございました。

【「通販サイト(EC)」を活用した県産品の販路拡大支援】

続きまして、通販サイト、エレクトリックコマースですね、これを活用いたしました県産品の販路拡大支援についてであります。これもかなり具体的なので読み上げさせていただきますが、二つの大きな項目ございます。「バイ・シズオカ」と「バイ・ふじのくに」でございまして、県では、県産品の購入や施設を利用することで、新型コロナの影響を受けた生産者や事業者の皆様を支援する「バイ・シズオカ」の取り組みを推進しているところはご案内のとおりであります。今、富士山を共有する山梨県との間では両県を合わせて、450万人の県民が支え合う「バイ・ふじのくに」の取り組みを展開しております。この「バイ・シズオカ」の一環として、三つの通販サイトを活用した本県産の農林水産物、地場産品の全国に向けた販売を開始いたします。明日、7月15日水曜正午から全国の地場産品を販売する47クラブ、また日本最大のECショッピングモール楽天市場の、この47クラブと楽天市場の二つで、「しずおか食セレクション」これは169品目です。それから、「ふじのくに新商品セレクション」これも142商品ございますが、こういう受賞商品など、県が誇る農林水産物や、その加工品のほか、日本酒など地場産品を含めた約500の商品を販売いたします。それから、8月1日、2週間後の土曜日からはこだわり食品のセレクトショップ、うまいもんドットコムにも出店をいたしまして、商品も追加しながら、来年1月15日の金曜まで展開してまいります。特典第1弾といたしまして、8月末までに20パーセント割引クーポンの発行をいたします。また、送料無料も実施いたします。また、9月以降は臨時特典を実施しますので、県民の皆様には、この機会にぜひ、メロン、わさび、ウナギなど食材の王国の農芸品と、日本酒、遠州織物のシャツなど自慢の地場産品をご購入いただき、県内の生産者や事業者を御支援いただくようにお願いしたいと思います。またこれまで山梨県の長崎幸太郎知事さんと私の相互訪問や、静岡市内百貨店での山梨県産さくらんぼ販売などを実施してまいりましたが、今週末7月17日金曜から、19日の日曜まで3日間、甲府市内の岡島百貨店さんで、県の温室農業協同組合が、本県特産の温室メロンをPR販売することになりました。会場では、夏の観光シーズンに向けて、山梨県からの観光誘客のPRも行ってまいります。ぜひ引き続き買って寄り添う、寄り添いながら買い物をして、「バイ・シズオカ」、「バイ・ふじのくに」の運動へのご参加をお願いしたいと存じます。ちなみにですね、これは大変成功しているのは数字が表しておりまして、確か「しずおか 手しお屋」でやってるのはですね、300パーセントの増加で、僕の記憶では3,500万円ぐらいの売り上げを5月から6月にしておりますが、新しく、このEコマースでやります。この目標額は、2億円です。それぐらいですね。ここにありました。「しずおか 手しお屋」をやっているものでございますけれども、対象商品販売数、5月8日から6月30日の速報で9135点。対象商品販売額は3,469万円になりました。前年比304パーセント増であります。この勢いで今回新たに全国展開をかけようとこういうわけであります。フジノミクスはサプライサイドで利率を下げて投資してくださいっていうんではなくて、皆様が持ってらっしゃる内需の拡大ということで、消費を通じて、消費っていうのは人間を生産することです。自らが生産される消費を通じてなされる。そういう良いものを食べ、安心したものを食べ、おいしいものを食べ、季節のものを食べる。これを通してですね、自らが再生産されていく、つまり消費なんですね。人間の生産をするために、消費をするものです。それに最も心掛けているのは多くの場合、家庭の主婦ですから、家庭の主婦の皆様方が家族の幸せのために消費をすると、特にこの8月末までは、こういう方向で、困ってる人たちがたくさんいらっしゃるので、皆さん幸せになるということで、カードをですね、旦那さんから自由に使っていいというふうに特に静岡県の職員はですね、そのようになりまして、これから2、3ヶ月は奥様孝行、奥様が好きなものが買えると、少々高い化粧品。奥さんは化粧品欲しいと思ってるんです。ブラウスでも靴でもハンドバックでも、それから子どものための何かのものでもですね、女性が使いたいもの買いたいものを応援したいと。これがフジノミクスです。富士山のご祭神は、どなたかご存知ですか。木花咲耶姫です。怒らすと火を吹きます。彼女は、子どもを生むときにですね、産屋に火をつけたんですよ。不倫を疑われて、自分の貞操を正すために、産屋に火をつけて、子どもを産んだんです。それ海幸彦山幸彦なんですね。ただただかわいいだけではありません。怒らすと怖いんですね。だから逆に幸せにしようというのがフジノミクスです。はい。そういういわば静岡県の大地に即した形での経済総合対策、これを今展開してるということでついに「バイ・シズオカ」から「バイ・山の洲(くに)」までですね、これが広がってきたとこういうわけであります。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けた「新たな出発

さて、最後の発表項目でございますが、東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けた新たなる出発についてであります。来年に延期された、東京2020オリンピック・パラリンピックまで、あと1年余りとなりました。1年延期された東京2020大会に向けて、開催機運を再醸成すると。リセットしてですね、大会開催への新たな一歩を踏み出すための催し物を開催いたします。オリンピック開会1年前の令和2年7月23日からパラリンピック閉会1年前、令和2年9月5日まで、これを東京2020大会に向けた新たな出発の期間と位置付けます。そして、自転車を活用したウェブスタンプラリーや、自転車競技日本代表内定選手の激励会を実施いたしまして、東京2020大会とともに、伊豆半島東部地域の機運醸成を図ります。3つの密を避けるために、スタンプの獲得にはWEBシステムを活用するほか、約200ヶ所のチェックポイントにはオリンピック・パラリンピック競技会場である富士スピードウェイ並びにサイクルスポーツセンターなど、東京2020大会や、自転車にゆかりのある施設や観光スポットなどを設定いたします。また、「バイ・シズオカ」を推進するため、チェックポイント10ヶ所巡っていただいた方の中から抽選で県産品をお送りいたします。スタンプラリー出発式では、ふじのくにスポーツサポーターの委嘱式、静岡版サイクリングエチケットの発表を行います。日本代表内定選手激励会では、選手への激励や選手から大会に向けた決意表明をいただく予定であります。これら2ヶ所で行われる催しを通して、1年前に迫った大会の機運を高めてまいります。催しの詳細につきましては、後日担当課からお知らせを申し上げます。東京2020大会開催の1年前を契機として、大会に向けた機運の再醸成、並びに「バイ・シズオカ」の推進を図り、大会延期によって生じた1年間の猶予期間をチャンスと捉えまして、より魅力あるオリンピック・パラリンピック自転車競技の本県開催となりますように、関係者一丸となって万全の準備を進めてまいります。

大変失礼しました。ちょっと一つ言い落としたところがありました。令和2年7月豪雨による林道東俣線の被災状況についてであります。7月2日に林道東俣線の管理者である静岡市さんの方から、梅雨前線の影響による断続的な豪雨で、新たな路肩、法面、2ヶ所の崩落が発生したという連絡がありました。この豪雨による河川の増水で、昨年10月の台風19号による林道施設の災害復旧工事の2号箇所の施工途中の盛り土の一部が流出する被害も生じております。林道管理者の静岡市は、雨が落ち着くのを待って、被災箇所等の詳細な調査を行い、今行けない、中に入れないそうです。速やかに復旧方法等を検討していくとお聞きしておりますが、引き続き、林道の通行の安全確保にも努めていただきたいと存じます。林道の迂回路となっている河川区域内の仮設道路は増水で冠水しておりまして、現在は通行止めです。畑薙の沼平から、しばらく行くと河川に入りますけれども、そこが冠水して入れないということですね。ですから、昨年の台風19号でもこういった車で行き来できない状況が発生いたしました。先日の現地視察の際にも申し上げましたけれども、この林道が非常に厳しい地形、厳しい環境下にあるということを、改めて皆様方に知っていただき、私自身は現地で感じたところであります。本格的な台風シーズンがこれから始まりますが、さらに被害が拡大する可能性もございます。JR東海さんも重々ご承知とは思いますけれども、そこで150人の方たちが、いわば、何て言いますか、閉じ込められたりですね、されてるわけです。水道もないという状況ですから、林道の改良工事など万全の対応をとっていただくことを望んでおります。これは今ですね、こちら去年の台風19号で、これ西俣ヤード、ここから、いわゆる斜坑を掘っていくわけですが、全部流されちゃってるわけです。これは西俣ヤードの被災、これを写したところです。それから特種東海製紙が管理している道が全部この土砂によってですね、埋まってるっていうことであります。これも同じですね、土砂に埋まってる、だから、車が通行できる、とてもそういう状況じゃないということですね。同じやっぱり特種東海製紙管理道の橋梁が損壊しているということであります。これは路肩が損傷したと。これも管理道の橋梁が損壊したということであります。こちらは今度の豪雨でございますけれども、千石ヤードというのは、ここからこう掘っていくわけですね。ここにトンネル掘りたいとおっしゃてるわけです。作業用のトンネルということなんですけど。そこがこんな状態だということであります。これらの写真だと、これがですね、畑薙ダムであります。もともとこれ30メートル深さがあったんです。それが今ですね、川が見えますか。これもほとんどこのこちら側にですね、赤崩からですね、土砂がひっきりなしに崩れてくる。これがダム湖を埋め尽くしてると。こういう状況でございます。以上でございます。

どうもありがとうございました。私の方の発表項目は以上です。




記者質問:中央日本四県による経済交流圏の創出〜バイ・山の洲〜

(記者)

発表項目に関して、リニアに関してはちょっと後で幹事社質問もありますんで、そのあとに仕分けさせていただきまして、それ以外の発表項目で、質問ある方まずお願いします。

(記者)

コロナ渦の観光施策という関連でですね、「バイ・ふじのくに」、「バイ・山の洲(くに)」というお話もございましたけれども、来週22日から政府の「GoToキャンペーン」も全国で一律で始まります。この事業に関しての知事の賛否も含めてご所見をいただければと思います。

(知事)

これを先取りしている形でですね、危ないところに行くなってことですね。しかし、GoToキャンペーンをやってくれとういうことなわけですが、私どもは「バイ・シズオカ」で山梨県の幸太郎知事さんとご一緒にやってきました。これが、阿部知事さんともお話をいたしまして、新潟県も入れたらどうかってことになって、それでは8月4日ということでございまして、文字どおりこの政府のGoToキャンペーンを先取りして、やっているということでございます。以上です。

(記者)

東京などでは感染が急速に拡大しているような状況もございまして、東京からの方が逆に静岡に来るっていうようなリスクもあるわけですけどもその辺りのご懸念などはいかがでしょうか。

(知事)

先ほど言いました。なるべくそういうところから来ていただきたくないと。先ほどの持たず、持たせず、持ち込ませないという、そういう可能性を考えてですね、東京の方は、治療薬、ワクチンが開発されるまではですね、ご不便をおかけしますけれども、やむを得ない場合を除いて、東京都の往来はですね、避けていただきたいと。だいたい静岡県も、東側の出口のところで、東側玄関口のところでですね、感染者が出ているというのはご案内の通りでありまして、これはもう明確に、静岡より東に行くと、危険地域に入っていくんだということで、何しろ昨日までに200人以上の感染者が4日続いておりまして、今まだ100人以上ということでありますので、非常に危険だと。どこに敵といいますか、COVID−19がですね、飛散してるかわからないと、どこにくっついてるかわからないという状況でありますので、新宿や池袋は言うまでもありませんけれども、東京全体に行く時にはよほど注意をしていただかないといけないと。東京から来られる方もですね、この間JR東海の人が来られましたけれども、入口でですね、体温と消毒をしていただきました。これは大変、守っていただいてありがたいんですけれども、徹底的に用心をしてやっている。こういう用心をですね、皆さんも油断をなさらないようにしていただきたいということでございます。

(記者)

今の山の洲観光キャンペーンのことなんですが、今日のプレスリリースに出ているのは、静岡県側の宿泊施設で4県の人を受け入れるということなんですけど、逆に静岡県民が他の3県に出る場合については、何かキャンペーンの計画などは上がっているのでしょうか。

(知事)

この間、長野県からですね。観光協会の責任者の方がこられまして、静岡県民に限り、1万円以上の宿泊については、5,000円以下、最大5,000円の割引と。それから5,000円以上1万円までの一つには3,000円の割引というのが、長野県から提案があったんですね。これがきっかけで、今の山梨県と静岡県でどういうお互いのサービスをしてるかっていうのは、例えばフェリーなどを半額にするとか、そこフェリーも、長野県、新潟県にまで及ぼすとかということでございまして、それぞれサービスをですね、提供してくださっておりますので、これなるべく具体的にどういうサービスが手に入るのか。夏休み皆さん、中部横断自動車道なり52号線、141号線ですね、これで一気に長野まで行けますから、ご利用いただければと思うんですが、その点、幾つか具体的なことで今紹介的なものがありますか。

(観光振興課 佐野課長)

観光振興課長の佐野と申します。今お話ありました4県との連携ということにつきましては、現在の各担当課と調整をしているところであります。先に進んでいるところといたしましては、山梨県さんとの連携ということで、以前から知事からお話ありました、修学旅行のお互いの交流促進ということで、そちらについては綿密に打ち合わせをしているところでございます。それから山梨県と静岡県では今日も報道で流れておりましたけれども、文化施設等の料金割引ということで具体的に進んでいるところがございます。今後も引き続き連携を今調整しているところでございます。以上であります。

(知事)

よろしいですか。

(記者)

GoToキャンペーンに関してなんですけれども、今一度、この時期に全国でやることへの知事の賛否、それから前倒しで7月20日から行うことへの賛否をお願いします。他の自治体の首長からは、これでうちの町まで感染が広がったり人災だとか、そういうかなり警戒した言葉も出ているんですが、これ知事の賛否をお願いします。

それから、基本的なことですがGoToキャンペーンと「バイ・山の洲(くに)」の関係がよくわからないんでそこを説明していただきたいんですが。

(知事)

我々は、「バイ・シズオカ」、「バイ・ふじのくに」、「バイ・山の洲(くに)」って言ってる。これは観光、並びに財とサービスのお互い支え合いということですね。だからこれGoToキャンペーンに比較的近いものだというふうに思っております。それからGoToキャンペーンを今、いわゆる非常事態宣言が出されたときの、東京と比べてですね、さらに感染者が増えている状況でですね、これをそのまま文字どおり受け取っていいのかということがありますので、我々がそのGoToキャンペーンをするといった場合には、この縦に飛ぶという横、つまり東西ではなくて、山梨、長野、新潟と、言ってみれば日本海と太平洋を結ぶ日本で一番胴体の太いところですね列島の中で、そこのところでも結び合うということで、これはやっぱ独自にGoToキャンペーンという言葉を抜きにした形でのお互いの行き来をしようキャンペーンだったということで、似てるけれどもですね、うちは4県についてのみということで、そこが違うと。それからまた先ほどの地図をお見せいたしました。一目瞭然の地図がございますけれども、東京ほか、東京は少し色が違ったんじゃないでしょうか。ちょっと見にくいんですよ。何で赤く書かないのかと思うんですが、これはかつて、緊急事態宣言をさせると、東京都はですね、みかん色といいますか、橙色になってるわけです。ですから、東京都はですね、実質赤なんですね。だけどうちは6段階に分けますと、赤は特別警戒ですから、その次の下で、基本的にここは慎重に行動して、極めて慎重に行動しなきゃならない地域として、こういうところに基づくキャンペーンというのは論外じゃないのか。

繰り返しますけど、本県のGoToキャンペーンは、これまでやってきたものが連続であって既にやっていると。既に感染症の落ち着いているところ同士で、中央4県の関係が平成26年度来、毎年サミット開いて深まってきましたのでね、それで山の洲っていう言葉もすっと入りまして、日本海に沈む夕日を見よう。太平洋に上る朝日を見よう。そういう形でお互いに交流しようじゃないかと、これは遡れば、今の上越市、昔の直江津市と清水市、旧清水市がですね。中学生を半世紀以上、交換させたわけです。交流させたわけです。そういう歴史があるんですね。今はさすがに続いているか知りませんけども、例えば自転車なんかはですね、よろしいんじゃないですか、昨日聞いてたらなんかこれ大石君といいますか。文化観光部の大石君というすごい万能な職員がいるんですけど、1泊2日でですね、日本海まで行けるそうですよ、自転車で。帰り向こうから電車で帰ってくるとか。あるいは自転車を担いで帰って来ればですね、必ずしも自転車で行って自転車で帰らなくていいと。そういうことができると言ってましたね。だからこのキャンペーンっていうのは、山の洲でできるという特性があります。山の洲GoToキャンペーンですね、言い換えると。それでよろしいでしょうか。

(記者)

国の半額キャンペーンがあって、県の半額キャンペーンがあって、それを両方当てはまるのかどうかっていうのは、ちょっと制度上わからなくて。

(観光振興課 佐野課長)

はい。今回取り組みます4県の県民を対象にいたしました宿泊クーポンの配布につきましては、国のGoToキャンペーンとこちらの県で取り組むキャンペーンを両方併用できるところでございます。ただちょっと今回じゃらんさんと楽天さんでやるんですけども、楽天さんの方はちょっとシステムの関係があって、それができないということでございますが、基本的にはGoToキャンペーンの割引と県の割引を併用できるということにはなります。ただ対象地域は、本件については4県だけを対象にした割引キャンペーンということになります。以上です。

(記者)

両方使うと、ほぼタダでやってることになるという認識でよろしいんでしょうか。

(観光振興課 佐野課長)

タダまでにはなりませんけど、非常にお得な形になりますので、4県の皆様には本当にお得感を感じていただいて、ぜひ安全に静岡に来ていただきたいというふうに考えております。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(幹事社)

よろしいですか。それでは、幹事社質問入ります。リニアに関しては、8日時点で、10日の事務次官との会談前の提出になっておりますので、ご承知おきください。

リニアに関して2点、リニア新幹線ヤード工事に関して県はJR東海に2回目の回答書を提出しました。相互の認識のズレが依然として大きい現状をどのように認識し、JRにどのような対応を求めますか。

もう1点はリニアの工事の遅れに対して着工を認めない本県の批判が強まっています。先日の常任委員会では県議からJR東海社長との会談内容の不満や、情報発信の強化を求める声がありました。どのように受けとめて対応していきますか。

ついでにもう1点伺っちゃいますけど、九州などの豪雨災害を受けて、これは豪雨に関してですね、本県からどのような現地支援を行いますか。今回の災害を踏まえ本県の防災対策をどのように強化しますか。以上です。よろしくお願いします。

(知事)

どうもありがとうございました。まずリニア関係でございますが、二つご質問ございましたが、JRにどのような対応を求めるかということでございますが、JR東海さんは3ヶ所のヤード内で行われる宿舎、事務所工事、トンネルの坑口等工事などのすべてをヤード工事という言葉でひとくくりになさって、トンネル本体工事と分けて考えられていらっしゃいました。一方県の方は、ヤード内で行われる工事を目的ごとに整理して、活動拠点工事並びにトンネル掘削工事と分けて考えていたことは、先般の金子社長との会談でお伝えした通りであります。この工事の区分の相違の認識が、ズレを生んだということでございます。認識のズレがあったのは、事実であります。

県としましては、昨年5月に、その1年前にこの考え方に基づきまして昨年5月にさらにこれを確認しましたわけですけれども、JR東海の工事の着手の可否について回答を行っておりましたが、今回の回答で改めてこの点を説明させていただいたということでございます。工事をする側の事情で工期が厳しいのでヤード整備を行いたいと、こういうお話だったわけですね。自らの都合を押し付けてらっしゃるということでございまして、有識者会議を今国交省でなさっておられる。その検討を、また県の専門部会における対話が何より先決であるという考えであります。

JR東海との間で、中央新幹線の早期実現と自然環境への影響の回避、低減の両立は共通認識でございます。このために県の専門部会等におきまして、水資源への影響、生物多様性への影響の回避、低減等の措置について、県民が理解できる形での対応を進めることが必要であると考えております。JR東海がトンネル掘削工事に入るために、県として今後とも専門部会における対応が進むことにご協力いただきたいと。ですからJR東海さん、返事もくださらない状況が生物多様性の質問に対して1年あまり続いておりますけれども、JR東海さんによる早急な対応をお願いしたいと思います。

二つ目の県議からの意見に対することでございますけれど、リニア中央新幹線静岡工区の着工の遅れは、県の専門部会において、JR東海さんが、委員のご質問に十分に対応なさらないと、あるいはわかりやすい資料を求めてもお答えくださらない。JR東海のとても紳士とは思えない姿勢によって対話が進まなかったということに、着工の遅れの原因があると考えております。今私のところにも、県にですね、数多くの激励の手紙が届いております。それにもかかわらず、本県に対する批判が強まっているのは、全国にJR東海との対話の進捗状況が知られていないということ。本県の立場が正確に理解されていないからであると考えております。県では、先月の金子社長さんとの会談、先週の国土交通省事務次官との面談を、生放送で全国に発信をいたしました。県ホームページでJR東海や国交省とのやりとりをすべて掲載しております。本県の立場を理解していただけるように、取り組んでまいりました。またもちろんこれ国交省や金子さんのお立場も同じように分かるように、誰にも分かるようにですね、取り組んでいるわけでございます。

今後も同じような姿勢で積極的に分かりやすい情報発信を行っていきたいと、情報は分けても減るもんではありませんから、多くの方々に正確な情報を共有していただきたいと考えております。また、国の有識者会議は、約束を破って全面公開されておりません。ですから国交省と合意した5項目に基づきまして、引き続き、会議の全面公開を強く求めてまいりたいと思います。

二つ目の大きな質問でございますが、大雨等の災害対応でありますが、まず九州などの豪雨災害に対して現地支援のことなんですが、今回の豪雨災害に当たりまして本県と災害時の相互応援協定を熊本県と鹿児島県と結んでるんですね。ですから、すぐにでも派遣したいということなんですけれども、連絡をしてるんですが、熊本県並びに鹿児島県さんからは、現在、全国知事会の応援の枠組みによって近隣県から応援を受けているので、現時点では、本県への応援の要請はしないというご回答いただいております。ただしですね、今後支援が必要な業務が発生することも想定されますので、定期的に両県と連絡を取り合いまして、応援の要請があれば、すぐにでも対応したいと考えております。

今回の災害を踏まえた本県の災害防災体制をどのように強化するかということについてのご質問ですが、今般の豪雨では県内で土砂災害警戒情報並びに大雨洪水警戒警報等が発表されまして、多くの市町において避難所を開設いたしました。各市町では、新型コロナウイルス感染症に留意して避難所を開設したということですが、課題もあったと聞いております。県といたしましては、それらの課題も踏まえ、先日策定公表いたしました新型コロナウィルス感染症を踏まえた避難所運営ガイドライン、このガイドラインの普及を促進して、また避難所で必要となる防災機器や防災資機材の整備の財政支援を行い、これらによって市町の避難所運営をはじめ、防災体制強化をしてまいりたいと考えております。以上であります。

(幹事社)

ありがとうございます。質問ある社はお願いいたします。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

リニア関連ですけれども、先週金曜日の藤田事務次官との対談についてです。国交省の提案について、知事は反対という姿勢を示されたわけですけれども、その反対の根拠の趣旨となるものが、大井川流域の市や町との共通した認識として、坑口整備など本体工事と一体である旨重ねて主張されました。これについて対談後に島田市の染谷市長からはですね、今回の国交省提案は反対の権限がないんじゃないかとか、懸念の水には手をつけないと言っているなどの発言がございました。これに関しての知事の受け止めをお願いいたします。

(知事)

まず坑口の工事をやらせてくれということだったんですね。答えが出てるわけです。全首長さんの共通理解として、2018年8月、それから昨年の5月にですね、坑口の工事は、本体工事と一体であるという認識があったわけですね。ですから、駄目ですということです。ですから本来なら1分で終わったわけですね。だけどせっかく来られてるわけですね。しかも、間もなく彼の任期が切れます。わざわざ来られているので、丁重に迎えないといかんということででですね、新聞見せたわけですね。当日の新聞、静岡新聞が一番よく出来ていたと思いますけれども、一面に、「次官来たる」って書いてあるわけですね。それから4面にですね、県の首長さんのご意見が、掲載されておりまして、何をしに来たんだという。そういう論調です。それから最後のページはですね。現状坑口の整備ができるような状況かということで、この集中豪雨、その前の台風19号の被害の復旧、これも終わってないわけですね。今頃何言ってるんですかっていうことで、これを見ればですね、通常の人ならわかると思ったんですが。にもかかわらずですね、坑口は水環境に影響しないからとかという、何度も何度もおっしゃって。ですから、これはですね、本県の条例について、明確にこの目的に応じてですね、活動拠点整備と本体工事というものを分けて、条例を適用しておりますということでございますのでね。もう答え出てるわけですね。ですからいろんな首長さんの意見が色々あると思いますけれども、改めて確認しましたら、やっぱりそういうことだという共通認識だったようですよ。

(記者)

重ねてで恐縮ですけれども、その島田市長の発言後に県の方からの意図について確認をして、知事がご主張されていた見解について島田市長も含めて合意が得られて、流域市町と県は一致した考えだということですか。

(知事)

そういうことです。

(記者)

はい。わかりました。追加でなんですけれども、対談の中でもですね、作業道の安全、そもそも現場での作業に取り組める段階ではないというご主張がございました。これ国交省の言葉を借りるならばなんですけれども、どういった権限ですとか、根拠に基づいて工事を認められないという主張なのかについてですね、改めてご教示いただければと思います。

(知事)

そもそもですね。金子社長が来られているわけですね。事業者は誰でしょうか。JR東海さんなんですよ。JR東海を呼びつけてですね、坑口の工事はできるように認めろと。わかりましたと言わせたわけでしょう。彼(事務次官)は社長ですか。だから国交省はですね、国交大臣が、中立の立場を守るとおっしゃってるわけです。にもかかわらずですね、その坑口の工事をさせろというのはどういう権限に基づいてやってらっしゃるのかということがまずあります。それから、条例の解釈を変えろということでしたんですね。水に、つまり自然環境に影響を与えるかどうかという観点で、やってみてはどうかという、これは提案ですよね。提案としてはわかりますけれども、1から考えるなら別ですけれども、既に昭和48年からこの自然環境保全条例がございまして、それに基づいて、今回の南アルプスの工事については、活動の拠点の整備と本体工事について、当然それ以前はいろいろと議論があったわけですが、これを整理して、一昨年の夏には合意を得て、昨年の5月にはJR東海にも回答せんといかんので、もう一度確認して整理ができてるわけですから、そういう意味でもうこれは答えが出てるわけですね。さらにですね、言えば、それこそその現場でですね、坑口の整備をすると言ったけど、整備をするヤードが崩れてるのにですね、ヤードが崩れてる中で坑口の整備を認めろというのはもう文字どおり机上の空論に等しいと。ただしですね、国交省、そういう意味でですね、ほとんどこれは無理難題を言ってるのと等しいと。国交省でしかも事務次官でですね、大臣が中立性を保つとおっしゃってるにもかかわらず、この工事を認めるように、JR東海がこの工事をやれるようにしろと。しかもご本人はですね、もう来週にはいらっしゃらないわけです。ですから何のために来たかというと、鉄道局を含めた国交省の事務次官がですね、これは、いわば事業者と一体で、金子さんよりもさらに厳しくですね、金子さんはヤードとおっしゃって、そのヤードの中には、今JR東海さんとやっている有識者会議があります。国交省でやってる。そこではですね、ボーリング調査をしてないんじゃないですかと。ボーリング調査するためには、静岡県側で垂直に掘らないといけません。そのためには、そのやっぱり水平の土地を整備せんといかんですよね。これは調査のためにやるべきことです。そういう工事ならわかりますけども、そういう工事ならいいですよと、またヤードの中に、救急車も入れないからですね、診療所なども作りたいとおっしゃった、それも大事なことですねと。そういう話だったわけです。今回はもう坑口についてだけ一本やりでですね、もう、会社の回し者かと、多くの人が思ったぐらい。しかも大臣の意向をですね、無視してやってるわけでしょ、中立じゃないじゃないですか。さらにJR東海に対して言うならですね、いつだったかなあ。大臣閣下がですね、非常に人道的な方ですよね。ですから障害者の方、車椅子の方が、JR東海の新幹線に乗るのにバリアフリーにしてはどうかと、わかりましたって言ったわけです。いや、やってないじゃないですか。何にも。JR東海。これ誰が一体指導するんですか。鉄道局でしょ。だからそういうことをほっといてですよ。今回ヤードについてJR東海さんに事業者に対してこういうふうな条例によってできませんと。ただ、あの時金子社長は、その中身について、十分に把握されてないってことが、お話ですぐわかりましたのでね、お持ち帰りいただいてご覧くださいってことになったわけですけれども、それでもう今わかってるわけです。それを今度ひっくり返す形で、坑口の工事をさせるように、JR東海にも(条件を)飲ませてですね、静岡県の条例の適用を変えてやれというのは、ほとんど乱暴な意見ですがしかし、最後の自分の言いたいことはこれでしたっていうことを言われたという意味で、藤田事務次官がね、それはご自身の主張ということで、いわゆる本当の本音がですね、あそこで出たと。しかし我々は今度誰が事務次官になるか知りません、けれども、どういうふうに引き継がれるのかもわからないし、条例についての適用は既にもう結論が出ているものでありますから、我々の根拠は条例です。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

リニアの関係ですけれども、自民党本部の超電導リニア鉄道に関する特別委員会という部会がですね、今日会合を開きまして、リニアの沿線の各県の知事から意見を聴取したいということになったようなんですけれども、その中には静岡県も含まれてるということで、知事はこの件に関してどのように、対応するのかお考えがあればよろしくお願いします。

(知事)

どこへでも出て行きます。もうぜひ多くの方にわかっていただきたいと思っておりますから。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先ほどの島田市の染谷市長のちょっと、発言について追加の質問なんですけれども、後にですね確認をされて、共通認識であるということではあったんですけれども、染谷市長の発言を見ますと、それ以外にもですね、例えば藤田次官の発言に一貫性があったですとか、国交省の提案に反対する理由を探すのは難しいですとか、10の市町でも少しずつ認識っていうのは違っているということで、ここは共通認識ということでまとまったのかもしれませんが、県もかつてはトンネルを掘ること以外は準備工事と言っていたじゃないかというようなことを言っておられる。JR側ともですね、今、質問状のやりとりをしていてですね、完全にまだ終結していない、その本体工事とこれを取るのか、あるいは準備工事と取るのかというところが、まだ完全決着してはいないのかなというふうに思うんですけれども、こうした状況で、その流域の市町とどうやってまた共通認識というものを、共通認識だよっていうふうに、何て言うんですかね、提示していくのか、何を根拠にそういうふうにおっしゃっていくのか。この流域の市町にも提案を、個別に国交省側が説明させて欲しいというふうに藤田事務次官はおっしゃってましたけれども、それについての受けとめというか、それはどうぞやってくださいということなのか、そのあたりをお聞かせいただきたいですけど。

(知事)

基本的にこれは流域の人たちのために、県は代表してやっていることですのでですね、流域の市町のご意見は100パーセント尊重したいというのが私の立場です。それから、この水の問題について、一致しているということでこれまでやってきました。しかし、当然、それぞれ下流、中流、また上流の思いは違うと思いますね。ですから、これについて、もう一度確認する必要があると。それからまた、記憶違いというのもあります。ですから、坑口のところがトンネルと一体であるというのはですね、共通事項として共通認識としてできてたというように、今はそうだったということになっているということだと思っております。ですから、この点については問題ないと。

藤田さんがおっしゃっている、つまり目的ごとに、工事を分けるんじゃなくて、環境に対して影響について分けたらどうかということ、一つの提案ですけれども、これについてもですね、本県の立場は今申しましたような、条例で皆様方の社会的通念や、等々で開発行為についてどのようにするかという結論が出ておりますのでね。これを改める、今、特別な理由は、よほど特別な理由があるのであれば改めなきゃいけませんけど、特別な理由として出されるのは何でしょうか。2027年の開業に間に合わないと。で、今、工事さえできないじゃないですか。今、先ほど写真でも、しかも現場に入れない状態ですね今。そんなところで坑口の調査を、坑口の工事をするように認めろというのはですね、乱暴な議論だというふうに思っておりますので、ですから条例以前の問題でもないかと思いますが、条例も適用するし、その解釈を変えるつもりは全くありませんし、首尾一貫してこれについては、我々としては坑口の工事というのは、本体工事と一体であるというふうに考えているということであります。

(記者)

国交省が流域の各市町、流域の市町に説明をすると、水嶋鉄道局長も含まれるかと思いますけれども、そのことについては県は静観するというか、やるならどうぞといった立場でしょうか。

(知事)

基本的に、皆様方がバラバラにされるのは、必ずしもお互いによくないと思いますよね。ですから、今ちょっと聞いたところによればですね、会ってもいいという人、条件付きで会っていいという人、今、会う必要がないっていう、三つに分かれてるようなので、この辺りを整理してですね、皆さん方が納得尽くめでやる方がいいと、いうふうに思います。

それからまた、藤田事務次官が来られると思ったんですが、どうも、彼はもういなくなるっていうことが確実になりました。ですから、どなたがこられるのかということもございましょう。もし人が代わればですね、どういう人が担当されるのかっていうことは、人と、考え方を聞くのにですね、適切かもしれないと思います。ただどういう形でお目にかかるのがいいのかっていうのは、やっぱりせっかく水の問題、みんなで共有しないと、水というのはですね、水問題は解決しません。ですから、ここのところは慎重に、しかし、十分に納得した上で、それぞれの首長がお決めになればよろしいというふうに思っております。

(記者)

はい、ありがとうございました。

(記者)

金子社長とあと藤田事務次官の会談が連続してあって、相手は違いますけれども2人とも求めているのはヤード整備。金子社長の時は明確なお答えはされなかった印象なんですけど、藤田次官にはもう明確に県の主張、知事がズバッと言っていたんですけど、何か心変わりするところとかってあったんですか。

(知事)

いいえ。金子さんはですね、手紙の往復をしていましたから、ですから、それなりに分かっていますね。そして、丁重にお迎えしたいと思っておりました。もちろん、むしろ4.9ヘクタールまでやっているわけですね。あれが5ヘクタールになれば、条例に引っかかるわけです。そこの話になれば、明確に言わざるを得なかったと。ところが、「条例?あれはもう一般的なことが書いてあったものですね。」と。ご存知ないんですよ、明らかに。それで何か楽観的な見通しを持たれたわけですが、そういう意味で、その話はご本人がちゃんと心得ていらっしゃらなかったから、だけど藤田さんの場合はですね、綿密に全部チェックをして、それであの坑口の工事をさせるっていうことをJR東海

にまず飲ませて、それからこちらに来られたわけでしょ、確信犯ですよ。それは分かっていました。

ただしですね、私は私で彼とは、昨年来何度もお目にかかって、宮中でですけども、それなりにお話を、この件についてお話をしておりました。当初は大変穏やかだったんですが、何か手を変え品を変えですね、ともかく坑口のところの工事をさせろと。条例の解釈を、適用方法を変えろと。一辺倒でしょう。ですから、もう本当に頑なですよね。それを言い残して自分は事務次官を去るという。そういう態度でしたのでね。

ただ事務次官となると、国交省全体を統括されてるわけですから、私どもが金子社長のときにですね、今、有識者会議の結論を待つと。有識者会議の結論というのは、いろんな結論の方向になると思いますけれども、もし、戻せないと、技術的に戻せないということであればどうなさいますかということを問うたらですね、彼は、そんなこと考えたこともなかったというような感じで、技術的に解決できると思いますと。考えてなかったわけですね。だけど有識者会議っていうのはですね、今までのこの我々の専門部会のやり取りを見てもそうですけれども、なかなか解決が難しいというふうな、我々も印象を持ってます。つまり、彼らは技術を持っていない、データも持ってない。隠してるっていうよりも出せないと。それを解決する技術がないということであるとすればですね、その場合どうなさるんですかと。強引に無理するんですか、それとも何か他の考えがありますかと、トップとしてどう考えてらっしゃいますかというのを聞くのは当然ですね。で、考えてなかった。

それと同じことを事務次官にも聞きました。事務次官の場合には、すでにその日、議会の最終日でしたから、委員長報告があって、危機管理・くらし環境委員会の委員長報告におきましてですね、委員会において、様々な議論がなされたわけですけれども、そのまとめにおいて、北陸新幹線の例もあるわけで、つまりルート変更っていうことをですね、やれば南アルプスは痛めつけられなくて済むし、リニアの工事もできるじゃないかと。そういうことをどうして川勝は交渉しないんだという意見が出たそうですよ。私は、その委員会でそういう意見が出たっていうこと、それからまた、日本経済新聞にですね、首長さんのインタビューが載っておりまして、そこで私は知っておりましたけれども、何人かの方が、これはもうルート変更しか方法がないんじゃないかという意見を出されております。これが新聞に載っている。それからまた、2027年の開業というのがですね、単に静岡県のみならず、他の地域における工事の遅滞問題の発生等々によってですね、遅れていると。その問題も明確に公表されてないところがありますけれども、そういう流れの中でですね、もし静岡県の工事ができないならどうするんですかということについて事務次官に尋ねたら、そんなことはもう頭から考えてないという。だからこれトップとしてはですね、非常にフレキシブリティに欠けるというか、柔軟性に欠けるというか、全体を見る目を持っていないと、視野狭窄であるという印象を強く持ちましたね。

ここはですね。付け足して言いますと、鉄道局との付き合いは私初めてではありません。実はJR貨物、JR東海に関わる沼津の高架問題がありまして、それで鉄道局にですね、ご協力といいますか、ご助言賜りに行ったことあったんですよ。だいぶ前のことです。そしたら、これは民間の会社と県の関係なので、ということで、丁重に門前払いを食わされました。ですから私はJR貨物の社長さん、会長さんに会って、地元の希望は待避線だと。何とか待避線ということでしか認められないと、交渉してOKしてくださったんですよ。待避線でしか使わないと。これで地元の希望がかなえられると。その時に疑問、もう一つ問題が出たわけです。それは、鉄条網がありますから、千本松原から線路を越えて逃げるのにですね、踏切を渡らないと行けないんです。だから、上にこの線路を跨ぐいわば高架のですね、構造物を造りたいと。これはJR東海さんとJR貨物さんの両方にご承諾賜らないと、そういう構造物を造れないでしょう。これも交渉したんですよ。JR東海、JR貨物に対して。鉄道局は、災害についての話なのにもかかわらず関係ないよと。民間がやってるんだから、静岡県、勝手にやれっていうわけで。だけどまあ、この件についてはご了承賜ったわけですよ。

今回は、二つありますね。私はですね、鉄道局については注目してきたわけですけれども、そうすると赤羽大臣になってまだお目に掛かる機会がないと、赤羽大臣のJR東海に対する態度っていうのが気になったんですが、バリアフリーとまた大きく新聞でも報道されました。何もしてないと。鉄道局動いてないということですね。指導してないということです。それでですね、経歴を見ると、藤田さんも鉄道局なんですね。運輸省、運輸族でしょ。僕は国交省の、いわゆる道路族と言われる方たちとこれまで非常に深い交際がございました。そこにはね、国士がいましたよ、国のことを憂うる憂国の士ってのがいました。国が脆弱だと、どうしたらいいかと。そのためにどうしてもこれだけのことをしなくちゃならないということでですね、例えば名前を挙げればですよ。つい最近では東日本大震災の時の徳山事務次官ね。彼とは彼が新潟の事務所にいるときから知っていました。国士ですよ。本当に立派な公僕です。あるいは、大石久和。彼なんかも国土学っていう今、本書いたりしてるじゃないですか。皆、道路です。それに対して運輸族っていうのはですね、制空権もまともに持ってないからかと思もいますけども、アメリカさんに依存してるから、何かこう、法律を守らせるとかね。もう大上段に立って、しかも極めて細かなことについて言う。これが事務次官の器量かと。まあしかし、鉄道の問題で自分は事務次官になったと。ならば、これは押し通そうということで、最後のいわば花道をですね、これだけのことを主張して、JR東海の仕事をさせるというのが自分の事務次官としての主張であったということを言って、花道にされたいということでしょ。それはそれでよろしいんじゃないですか。そんな自分の花道とですね、こちらの水問題についてですね、皆有識者会議でやって、大臣が中立だって言ってるのに、自ら関与してきてですよ、JR東海に指示、指導命令してるっていうのに等しいじゃないですか。提案したと言ってるけど、実際上は、「JR東海、有識者会議が終わるまではトンネル掘るな。」って命令でしょう。「坑口は、準備するように俺が言うから、その時はそうしろよ。」と言ったわけですね、金子さん、ノーと言える状況ですか。私は、金子さんと違ってですね、事務次官に頭を下げるべき理由はありません。ですから、こちらの主張を申し上げたということでございまして、何しろ30分ありましたからね、話は実際2分で済んだことなんです。内容を見れば。まあだけど、これまでの付き合いもあるので、もう少し和やかになるかと思ったんですけれども、いわば向こうは視野狭窄で、流線形で、これだけをつまり、条例の適用の変更、それから坑口は水環境と関係ないからとかっていう、それは坑口がトンネル工事と一体だって言っているこちらの議論をですね、変更しろという命令じゃないですか。ノーです、初めから。そういう状況だったんですね。こういうところにね、一種独特の体質を感じましたね。あまりいい体質ではないということです。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

すいません。知事が金子さんと会った時にリニア早期実現と環境問題の両立ということで合意されていたということで、その早期実現について、ちょっとお考えを伺いたいんですけれども、金子さんは6月、藤田さんは7月に手続きを始めるということで、坑口工事をやらせて欲しいというふうにいらっしゃったわけですけれども、金子さんの説明では坑口等々合わせて7年8ヶ月以上かかるお話で、今着工したとしても28年の春以降になってしまうのも明らかなわけですけれども、この準備工事の坑口工事の3ヶ月になぜこれだけ注目が集まっているのかというところで、藤田さんは林道の復旧のめどすら立っていないっていう話もされていらっしゃいましたし、今、静岡市からの報告をお話しされてましたけれども、例えば林道のですね、復旧見通しをJR側もしくは静岡市側に話を聞いて、国交省有識者会議の47項目の議論を県も協力する形でスケジュールとして立てていくとか、そういう根本的なところで、県からの提案なり協力をするっていうことが、リニアに反対ではないということを示されることにもなるかと思うんですけれども、その辺りのご所見を伺えますでしょうか。

(知事)

南アルプスを守るっていうことについては、共通理解があるんですね。リニアを中止するとか、リニアをやめるとかということは言ってないわけですから。リニアの早期実現、これについても共通理解があるわけです。これ大きな共通理解ですが、この両立の仕方っていろいろあるんじゃないでしょうか。それからまた、林道の件につきましてはですね、いわゆる自然災害でこの予期せぬ出来事が、今現に起こってるわけですね。去年の台風19号がそうでした。今回の集中豪雨がそうです。ですから、そこで陸の孤島になってですね、現場にいる人たちが二軒小屋に逃げてそこで生活するという。そういう状況の中で今月中に坑口の工事をさせろというのは、どう考えてもまともに現場を知ってる人の言うことじゃないですよね。自分が工事してみなさいと言ってみたいぐらいですよ。現場を知らないで何を言ってるんだというところの空論だというふうに思っております。

それから、協力を惜しみません。特にそこで働いてる人たちが、水道がないっていうのはもう本当に困るでしょう。いろんなことで困りますよね、言うまでもなく。まさに水の問題で困ってるわけです。水の問題では一切迷惑かけませんと言ってるんだったら、まずそれをやるべきでしょ。だから、その工事もですね、何からやるべきかと。まず工事をする方、坑口をするにしろ、ヤードの整備をするにしろ何にしろ、そこで働いてる人たちがやるわけですから。その人たちの安全をですね、ほっといたまま、トンネルの工事に結びつくというふうに我々が言っている坑口の工事だけやらせろとか、いうことの非現実性みたいなものはですね、現場から遊離したトップの限界が今回露呈したのではないかと思います。

で、今おっしゃった、協力を惜しまないというのはですね、情報は全部公開しております。向こうのJR東海さんの言ってることも全部の人に知らせて、そしてそれがですね恣意的な形での意見交換にならないように、科学者を媒介にして、しかもオープンにして、皆様がた新聞記者や他のジャーナリストの方たちも入れてですね、全部オープンにしてるわけですね。そういうことをすれば、誤解も払拭できるし、風評も立たないし、静岡悪口論っていうのは、これはJR東海さんと国交省が流してるっていうふうにすら見えるじゃないですか。なぜかというと、情報を制限しているからです。情報操作してるじゃないですか。ですからこれはですね、鉄道局というものの体質がですね、最悪の体質が今あらわれているというふうに思っておりますが、しかし、有識者会議の先生方に対する協力や、あるいはJR東海さんがもしデータでも出してこられたら、これに対して何ができるか、技術的にはどうなのか等々ですね、どんどん議論をしていって前に進めることができるということでございますから、我々は足を引っ張ってるっていうことは一度もしたことがありません。

(記者)

すいません。今の有識者会議のところで1点だけご確認なんですけれども、47項目すべて生物多様性まで含めて終わってから着工であるっていうことは、これは、例えば、本体工事の着工っていうのは、国交省とかJRとはこれ共通理解ということでよろしいんでしょうか、それともです…

(知事)

そうです。47項目を全部議論してからやるということで、だから、5項目というのはですね、こちらが押し付けたんじゃなくて、両方の合意ででき上がったものなんですよ。1月の末に、うちの対策本部長とこの局長との間で合意して、それを向こうが破っているわけでしょ。ですからそういう意味ではね、この合意をご覧になったら分かりますように、まず全面公開、透明性を図ると。47項目全部について議論をすると。それから、国交省はJR東海にご指導をされるということ。それから四つ目は、委員は中立公正でなくちゃいけない。特に委員長は中立公正でなくちゃならんと、この5項目なんですね。もともとそれの最初の一つを破ったじゃないですか。つまり、委員の中立性についてですね、色付きの人が出てきたわけですね。これに対して、世論が反論しました。で、引っ込めましたけども、そのあとはですね、もう一切、我々の言うことは無視を決め込む。こういう態度をですね、鉄道局の方たちがお取りになってるのは、私が持ってる国交省のイメージまでですね、台無しにしかねない。赤点だというふうに思っております。

(記者)

先ほどの自民党の部会の関係で2点なんですけども、自民党の部会、来週にもという話なんですが、お会いして話を聞く。これについては、知事は全面公開ということを求めるのかっていうのが1点と、またその中で、県としての立場いろいろなテーマがあると思うんですが、何を一番訴えたいかっていう、その2点について教えてください。

(知事)

何も聞いてませんからね。その部会の目的をちょっと調べまして。ただ説明をお聞きになりたいということについて説明をいたすという、基本的にそういう立場です。

(記者)

会う方法については、何か条件が設けられると・・・。

(知事)

まだ全然聞いていません。何も聞いていません。

(記者)

何も聞いていない。分かりました。

(知事)

静岡新聞とあなたから聞いたばかりです。

(記者)

分かりました。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

先ほどからの知事の御主張も含めてなんですけども、まず、ヤード整備着工に向けては、当然まず安全性が確保されてないという問題があって、かつその先に協定を結ぶっていうスケジュール感というか順番になっているとういご主張かと存じます。そうなったときにですね、林道の整備状況、JR東海が当然これは責任を持ってやらなければいけないことなわけですけれども、例えばどのぐらい整備が済んだらその次の協定の話に進めるというご認識なのか、例えば去年10月の台風の被害に遭う以前の状況まで整えばということなのか、そのあたりについてご所見がございましたら。

(知事)

行かれたことありますか? あそこ、林道に。

(記者)

先月伺っています。

(知事)

でしょ。そうすると畑薙からですね、ダムのとこ沼平から西俣まで、27キロあります、27キロね。そしてそこまでは、あそこ登山道路ですから、特種東海製紙のご許可を得て、行かないとならない。上から石や岩が落ちてくるし、危ないわけですね。そしてまた、そういう道路ですから、法面も危ないし、道路はガタガタです。ですから、そこが危ないってことはですね、特種東海製紙の方も知っているので、ここをきっちり整備してくださいと。分かりましたと。これ、口約束だったそうですよ。ですから、私が行った時に全然整備されてなかったから、これ去年の6月13日のことですけど、宇野さんに副社長さんに、駄目じゃないですかと言ったらですね。分かりましたということで9月から始まったけれども台風等々の影響で、本当50メートルほどだけですね、なさって、これから700メートルぐらいですか、27キロのうち700メートルぐらいを1年間の間でやるとおっしゃった。もちろん27キロ全部ですよ。救急車が入らないってことの重要性をですね、考えるべきです。

それから、47項目全部終わってからっていうそういう話になってますけど、それだけではありませんよ。これは国交省で、しかも情報統制をしながらやってるじゃないですか、ね。透明性じゃないでしょう? これはですね、間もなく4回目が開かれると思いますけれども、そのあと、今、うちの先生が2人入っておられますけれども、うちの専門部会の先生方と議論をしていただきます。専門部会はまだ閉じてませんから。だから向こうで説明があったと。これからこの専門部会に持ってきて、そしてそこでですね、改めてこの地質の問題とその生態系の問題と、この二つについて、きっちりと議論をしていただき、県民も分かるようになり我々も納得してから初めて工事ということになりますから、有識者会議で、そこですぐに工事というわけではありませんで、専門家の意見、専門部会というものを抜きにしてですね、前に進むことはできないと、こういう段取りになってます。

(記者)

先ほどの質問の関連なんですけれども、ヤード工事に関して準備工事に関してですね、専門部会だったりとか有識者会議を経て、それで条例に基づく協定締結ってことだと思うんですけれども、そこでも47項目をしっかりクリアしない、そこの回答で納得しないと、ヤード工事には進めないっていうそういうお考えということですか。

(知事)

あそこの47項目、ご覧になったら分かりますけれども、地質のちゃんとした調査ができてないんじゃないですかと。やってないですからね、山梨県側で一個やっただけでしょ。そうするとこちら側でやらなくちゃいけないじゃないですか。これやることはとても大切なことです。どのような、構造になってるかと。土の中ですからね。こういうものをやるための工事というのはですね、トンネルだけではなくて、地質がどうなってるかという科学的な、知見を得るためですから、こういうようなことは入ってるし。ですから、坑口だけじゃないんですね、そこで活動されてる方たちとそれから47項目と、工事はですね、いろんな工事がありうるだろうと思います。ですから、委員の先生方が欲しいと思われる情報を手に入れるためにやるべき調査、科学的調査が必要ということであればですね、そういう調査をやってくださいとなればですね、私どもはこの条例に照らして、これは必要ですっていうふうになればですね、そこはやっていただくということになると、いうことですね。

(幹事社)

よろしいですか。

(記者)

一個、すいませんこんな、もう1回質問させてもらってすみません。藤田事務次官が会談後の会見で、知事から具体的な懸念だって何だって、具体的な説明を受けなかったってお話があったんですけど。改めて具体的にこう懸念っていうものだったり、物をちょっと説明していただけると。

(知事)

先ほどご質問がありました市町の方たちとの関係につきましても、県の立場についてもすでに文面をまとめてますので、本部長の方からですね、これはもう正確にご説明を申し上げるということにいたします。

(記者)

知事の口からは、また今度ってことです?

(知事)

具体的なことって、彼の言った具体的なことは何ですか。坑口の整備だけじゃないですか。坑口の整備については、これはトンネル工事と一体だからこれはできませんと。これから進めないと前に進められないかとおっしゃってるわけですね。だけど、それはもう駄目だってことになってるわけですから。もう一つ具体的なことを、例えばヤードにおいてボーリングさせてくれますかと。今、有識者会議であれを読めばですね、地質の構造っていうのは大事なことっていうのはすぐ出てきますから。出てこないじゃないですか。彼が言ってる具体的なことは、具体的っていう言葉が出てきましたけれども、彼が出した具体的なことは坑口を工事できるように条例を改めろと、それだけではありませんか。それについては結論が出てますということなのでですね。

(記者)

それは活動拠点整備と本体工事っていうのを2018年8月の段階でもうすでに整理してるっていうのが、根拠になるということですかね。

(知事)

そうですね。

(記者)

分かりました。

(知事)

詳しいことはね。

(記者)

ありがとうございます。

(幹事社)

よろしいですか。じゃあ、ありがとうございます。

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